私は、2019年4月までに2000人を超える性犯罪加害者の治療に関わってきました。 その内、800名の痴漢加害者の認知の歪みをヒアリングした調査から述べると、彼らは女子中高生を主に狙いますが、単に制服を好きだからというわけではありません。制服という記号が従順の象徴だからです。
治療中の方たちに「こういうバッジをつけている人をどう認識するか?」と尋ねたところ、多くの人が「たぶん痴漢をしない」と答えました。彼らは痴漢行為を許してくれそうな人を探しています。そもそも「痴漢は犯罪です」「私たちは泣き寝入りしません」と意志表示している人を避けるという認知のパターンができているわけです。
痴漢抑止バッジは、これまで手段が見つからなかった「初めての痴漢」を思いとどまらせる効果があります。