悪いのは100%痴漢加害者です。被害者は悪くありません。
ラッシュ時間帯の電車内と駅構内で多発!
警視庁が発表するデータによると、痴漢は電車で45%、駅構内で19%が発生しています(2020年12月11日 発表)。
2020年は、コロナ禍で全国休校や休業があったため、例年より電車内の痴漢発生が低い傾向にあります。
時間別発生状況を見ると、夜が多いのですが、朝7-8時に発生件数が増えています。
明らかに、ラッシュ時の電車内で痴漢が多発しているのがデータから読み取れます。
痴漢は「普通の人」!?
警察庁が2011年3月に発表したデータによると、痴漢加害者は
です。
つまり、一見、普通に見える人が痴漢行為をしているのです。
同意なく触られたら拒否していい。
最近、“プライベートパーツ”という言葉が広がってきています。水着で隠れる部分(胸、お尻、性器)+口は、生命に関わる大切な場所だから、勝手に触ったり、見たり、触らせたり、見せたりしてはいけないと子どもに伝えられています。
もちろん、プライベートパーツは大切です。でも、忘れないでください。あなたの身体も心も全てが大切です。
プライベートパーツ以外でも、勝手に触られたら相手が誰であろうと拒否する権利があります。「嫌だ」と拒否の姿勢を表示しましょう。被害にあうのは女性だけではありません
偶然? それとも痴漢? カンタンな識別方法
回避〜痴漢になるべくあわないために
ホームで痴漢抑止バッジを装着
当センターが販売している「痴漢抑止バッジ」には、「痴漢は犯罪です。私たちは泣き寝入りしません」と書かれています。痴漢加害者は、黙って我慢しそうなタイプを選んで痴漢行為をしてきます。だから、痴漢に対して断固とした手段を取ると意志表明しているタイプは避けます。
乗車前に周辺チェック!
痴漢常習者は、電車に乗る前にターゲットを物色しています。電車に乗る前に、周囲に挙動不審な人がいないか確認しましょう。
電車内の立ち位置に注意
電車のドア付近、連結部分は痴漢が多発する場所です。混みやすく、痴漢がしやすいのも理由のひとつです。他にも、
立ち姿勢にも気を配ろう!
痴漢加害者は、大人しくて自身がなさそうに見えるタイプを狙ってきます。一度でも痴漢にあってしまうと、電車に乗るのが怖くなってしまうでしょう。
対処〜痴漢にあってしまったら
触られて嫌だと思っていることを、できるだけ早く相手に判りやすく表現しましょう。「偶然かな?」と思って我慢していると、もっとひどいことをされる場合があるからです。
声を出す
大きな声を出す必要はありません。
痴漢から離れる
痴漢にあった時、一番よいのは、痴漢から離れることです。
被害を目撃したら
もし、痴漢被害を見かけたら、被害者を守るために行動を起こしてください。加害者を捕まえるのは難しい場合でも、被害者を守ることはできます。
痴漢ってどんなこと?
偶然を装って胸や尻を触る
電車の揺れにあわせて、手の甲や掌で触ってきます。「偶然かな?」「混んでいるから、しかたないのかな?」と思って、我慢していると何度も触って(ぶつけて)きます。中には「この子は、触っても抵抗しない」と判断して、もっと大胆にひどいことをしてくる痴漢加害者がいます。偶然を装っていても、3回触って(ぶつけて)きたら、痴漢と判断して間違いありません。早めの対処がよりひどい被害を防ぐと覚えておいてください。
すれ違いの時に胸や尻を触る
電車のドア付近に立っていると、降りていく乗客がサッと触って人混みに紛れ逃げていくパターンが多いです。乗り下りの便利を考えて、ドア付近に立ちたくなりますが、痴漢被害を避ける点からいえば、車両の中央に進んだ方が安全性が高いです。
腕組みの下から触ったり、空席なのに密着する
座席に座っているとき、必要以上に密着してくる痴漢がいます。腕組みをして、周囲から見えないようにガードしながら、指先で胸をつついたり触ってきたりします。または、カバンで目隠しをして足を触ってくる痴漢もいます。
スカートの中に手を入れる
スカートの中や、セーラー服の裾から手をいれてくる痴漢がいます。
明らかに痴漢なので、すぐ、自分の身を守るための行動を起こしましょう。
手でふり払う。肘てつをする。声を出す。その場にしゃがみこむ。痴漢から離れる。自分ならどうする? を事前に考えておくとよいです。
股間を押しつける
股間を押しつけたり、擦りつけてくる痴漢がいます。両手でつり皮をつかみ「痴漢していません」というそぶりをみせてくるのが、パターンです。
衣服を切られる
カッターやハサミで、スカートや洋服を切る痴漢もいます。器物破損に当たります。一歩、間違えば傷害事件になる可能性もあることから、警察が(痴漢行為に比べると)厳しい取り締まりをしてくれる可能性があります。警察に届けることをお勧めします。
卑猥な画像を見せられる
スマホのシステムを使って、見知らぬ人が卑猥な画像を送りつけてくるケースがあります。
iPhoneのAirDropの受信設定が「すべての人」になっていると、見知らぬ人からの写真を受信してしまいます。普段は「受信しない」に設定しておき、必要な時だけ「連絡先のみ」に切り替えることを推奨します。
カバンやポケットに使用済みの避妊具を入れられる
体液をかけられる
持ち物や洋服に体液を掛けてくる痴漢がいます。迷惑防止条例違反(痴漢)に該当するのはもちろん、器物損壊罪(体液をかけられた衣服は二度と使用したくなくなるため)に問われる場合があります。警察に届け出れば、加害者のDNAが証拠となります。
盗撮をされる
エスカレーターで高低差を悪用して盗撮されるケースが多いです。エスカレーターでは、前を向いて乗るのではなく、イラストのように斜めに立つことで盗撮されにくくなります。
被害にあって苦しんでいるあなたへ(相談先・通報先)
痴漢被害にあっても、声を上げられなくても、自分を責めないでください。見知らぬ人に触られたら声を上げられないのが普通です。誰か相談できる人を探してください。親でも、先生でも、友達でもいいです。支援センターに相談もしてみてください。もし、何もできなくてもどうか自分を責めないでください。あなたは何も悪くありません。
相談先1:性犯罪被害相談電話
短縮番号 #8103(ハートさん)
24時間365日対応
(土日・祝日 および 17:45〜9:00は当直が対応)
ダイヤルすると発信された地域を管轄する各都道府県警察の性犯罪被害相談電話窓口につながります。
相談先2:性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター
短縮番号 #8891(はやくワンストップ)
※発信された地域により対応時間が異なります。
産婦人科医療やカウンセリング、法律相談などの専門機関とも連携しています。
通報先1:警察
110(ひゃくとおばん)
痴漢にあったら、痴漢行為を見かけたら、ためらわずに110してOKです。電車の中からでも通報できます。
通報先2:警察への相談
#9110(警察相談専用電話)
被害に遭って時間がたってから警察に通報したい時には、#9110に電話ができます。
また、各地の鉄道警察隊に相談が可能です。上記で鉄道警察隊の連絡先を尋ねてください。