デザイナー:xicaさん
デザインコンセプト
「すべての女性の痴漢被害を防ぎ、日々”自分らしく”通勤・通学できるように」
デザインターゲットは通勤通学で電車やバスを利用し、痴漢に遭う可能性があるすべての女性と設定しました。女子学生だけでなく、社会人も視野に入れています。
第一に彼女たちは、バッヂをつけることで自意識過剰だと思われることに強い抵抗感を持っていると考えました。そのため、バッヂをつけたことで違和感を生むような配色は避け、少し鈍く落ち着いた色合いに統一しました。
バッヂをつけることが彼女たちにとってマイナスになることだけは、なんとしても避けたかったため、できるだけ「オシャレ」で「自然」でもしこのプロジェクトを知らない方が見ても違和感を感じさせないデザインにすることを心がけました。
また、女性たちのファッションに華を添えることができるようにと、モチーフは野あざみの花にしました。野あざみの花言葉は「私に触れないで」。
花の凛とした立たずまい、道端にも咲く強い生命力は、痴漢被害に合い、それでも日々を自分らしく送ろうとする女性の気持ちを代弁する存在であると考えています。
プロジェクトへのメッセージ
痴漢被害があることは漠然と知っていましたが、自分自身は被害にあったことがないため、どこか遠くで起きていることだと考えていました。
通学を苦痛に感じるほど毎日のように被害にあっている方がいるということはプロジェクトを通して初めて現実感もって知ることができました。
痴漢のような犯罪は、被害が表に出にくくなってしまう中、このように声を上げられ、それがこのように広まったことはすごいことだと思います。
プロジェクトが成功し、痴漢被害が少しでも減ることを願っています。