痴漢対策ができる缶バッジで痴漢を未然に防ぎ、子どもを性暴力から守る社会を実現!
  1. 活動日誌
 

活動日誌

当センターの活動を伝えてゆきます。
2024/05/09


第9回痴漢抑止バッジデザインコンテストには、784作品のご応募がありました。その中から、受賞5作品を製品化しています。それだけではなく、最優秀賞を受賞した学生さんに次年度のコンテスト募集チラシのデザインをお願いしました。


痴漢抑止バッジデザインコンテストは、電車内痴漢犯罪を、被害者と加害者の問題とするのではなく、社会全体の意識を変えて解決しようとする活動です。「自分は被害にあってないから、関係ない」ではなく、あなたが学んでいるデザインで社会を変えてください! そう考えて毎年夏に学生を対象に開催しています。


世の中のあらゆるモノ、CM・ポスター・商品パッケージ etc. には、デザイナーが関わっています。デザインは、人の潜在意識に働きかける力をもっています。だから、ジェンダー意識の高いデザイナーが増えれば、社会の意識も変化する。私たちはそう信じています。


このデザインコンテストからプロのデザイナーを輩出したい。そのために、コンテストで最優秀賞を受賞された方に、「仕事」として次年度のチラシ・ポスターの制作を依頼しています。


今回は「第10回 痴漢抑止デザインコンテスト募集ポスターのデザインができるまで」と題し、プロのデザイナーのアドバイスで、受賞学生のポスターデザインが仕上がっていく工程をお届けします。






メンバー紹介

痴漢抑止活動センターはコンテストを主催していますが、松永はデザインに関しては素人です。

そこで、チラシ・ポスターのデザインアドバイスは、国が設置した無料の経営相談所「大阪府よろず支援拠点」のコーディネイター岩田さん(デザイナー)にいただいています。

痴漢抑止活動センターで、デザインのプロボノをしてくださっている志水さんにも、データチェックやデザイナーとのやりとりなどお願いしました。





工程1 初回ラフ


よろず支援 岩田:

今年の学生さんも綺麗なラフを描いてくださいましたね。

シンプルに攻めてきた感じ…色のセンスがとてもいいですね。


志水:

字が綺麗で羨ましい…


代表 松永:

イラストがかわいい。イラストの入ったポスターは初じゃないかな?第10回に相応しいです♪


よろず支援 岩田:

10回アピールがした方がいいんじゃないですか?


松永、志水:

うんうん。祝!第10回!なんです!


志水:

痴漢抑止バッジコンテストは毎年開催しているので、

ポスターデザインには「明らかに昨年と違う」ことが求められるわけですが、その点はクリアですよね。


気になるところと言えば…シンプルを狙ってるにしても、「白い」かな…?

タイトルが埋没してしまっているので、もうちょっと情報の優先度を意識して欲しいです。


あと、「お問い合わせ」のスペースがでかい(笑)


代表 松永:

「受賞5作品を商品化」を人物に持たせてもかわいいかもしれない。


よろず支援 岩田:

構成はかなり上手な方なので、具体的な表現手法は作家の感性お任せしたいですね。

2案出してくださいましたが色はどちらにしましょうか?

オレンジはやっぱり女子向けなイメージでしょうか?ジェンダーレスは意識した方がいいかもと思いますが。


代表 松永:

コンテストの応募者の3割は男子なんです。

イラストの人物が、”男女で共に考えよう”ってメッセージ性を感じるのがとても嬉しいです。

私は緑のほうが目に入ると思います。


志水:

全体的にいい感じですので、

”緑の案採用で、実データ制作に入ってください。必ず修正が入るので、7割くらいの完成度で大丈夫です”

と添えて、修正指示をお送りしておきます。


〈修正指示〉


本制作 初稿


志水:

カッチリしたのが来ました。


岩田、松永:

あああ…無難に纏まってるけど…

ラフの時のフォントが良かった…!!!!


志水:

すごくいい文字でしたもんねぇ…


よろず支援 岩田:

ラフの手書き感が「学生の手作り」を感じるエネルギーがあったのですが、

ゴシックフォントになったことで、カチッと役所のポスターみたいになってしまった印象で、少し残念ですね。


志水:

そうなんです…イラストの「ゆるシャープさ」が魅力的なのにちょっと印象がチグハグですよね。フォントをもうちょっと試していただきましょう。


代表 松永:

社会問題を謳っているので、お堅めな印象を与えがちなコンテストではありますが、

実は、「ジェンダー意識の高いデザイナーを育てる!」ために開催してるんです!

せっかくなので鈴木さんの個性も存分に発揮して欲しい!





よろず支援 岩田:

やっぱりまだタイトルが弱いですね。

白バックだとあっさりしすぎなので、何か色を引いて、白抜き文字にしてみましょう。


もう一つ気になるのは、見出しがすごく小さくて、しかも差がない。

大見出し、中見出し、小見出し、と、要素にグループを作って、しっかりと文字の大きさの差をつけた上げることで、「まずどこを見たらいいのか」誘導できるように意識してもらいたい。


志水:

めちゃくちゃ細かいところなんですけど…

斜めになっているゾーンって、何を基準に斜めを垂直を揃えたらいいか迷いますね…


大きなところは大丈夫な分、細かい修正依頼が多くなってしまいました💦


〈修正指示〉


工程3 2稿


よろず支援 岩田:

オレンジできましたか!いいですね。


松永・志水:

もうあとは微調整ですね。

細かいところを整えていただいて、そのままA4チラシに展開していただきましょう!。


〈修正指示〉


完成!!


チラシ展開

こちらもそつなくこなしてくださいました。

プロ目線で、めっちゃ細かい微修正が入っています。どこが違うかわかりますか?





鈴木夢夏さん、お疲れ様でした!!

いかがでしたでしょうか?

第9回デザインコンテスト最優秀賞 鈴木夢夏さん(太田情報商科専門学校 デザイン学科) コメント
最初に、今回「第10回痴漢抑止バッジデザインコンテスト」のポスター・チラシの完成までに関わった全ての方たちに感謝いたします。


丁寧な修正指示やアドバイスがなかったらここまで納得できるポスター・チラシに仕上がりませんでした。学生という立場であるため、至らぬ点が多々ありご迷惑をおかけしましたが、今回の貴重な経験は必ず自分の将来に役に立つと思います。この経験を生かし今後も制作に取り組んでいきたいです。


本当に細部にまでこだわり制作したため、少しでも多くの人に私がデザインしたポスターやチラシを見て、痴漢抑止バッジデザインコンテストのことを知ってもらいたいです。そして、本コンテストが今後も活気づいていくことを願っています。



無事にポスター、チラシ完成です!


第10回痴漢抑止バッジデザインコンテストの応募期間は2024/8/1〜9/10です。

たくさんのご応募お待ちしております。。


「第10回痴漢抑止バッジデザインコンテスト」要綱

課題にしたい学校様へ

痴漢抑止バッジデザインコンテストに関心をもってくださりありがとうございます。

これまでに、延べ1154校から7107作品の応募がありました。

 

課題に取り上げてくださった先生方からは

 

  • 「痴漢」は生徒にとって身近な社会課題
  • バッジは生徒に人気のグッズ
  • 課題として最適なサイズ

 といった点で評価をいただいております。

 

デザインの際に、痴漢問題について調べることで防犯意識が高まる効果も見込めます。

ぜひ、学校での課題としてご参加ください。


【参考資料】






 痴漢抑止活動センター 

電話番号:06-7898-7808

受付時間:10:00〜17:00

定休日 : 土・日・祝

所在地 : 大阪市城東区関目5-13-15‐305 

痴漢犯罪防犯講座について問い合わせ