3月8日の国際女性デーに、アルジャジーラに日本の痴漢問題をテーマにした記事が掲載されました。
この記事が、同ニュースサイトのランキング1位となり広く拡散されています。
痴漢抑止バッジの活動も取り上げていただきました。
その影響で、海外の方からメッセージが来たり、ポーランドのライターさんから取材を受けたりしています。
ライターの方は、日本で大学に通っていたので、日本語も堪能。彼女から、留学生が日本でどんな体験をしているのか、お話を伺うことができました。
彼女は、日本に来る前に両親や周囲の人から
「夜道に気をつけて」「狭い通りは危険」「公園には注意して」と忠告されていたそうです。
ところが、そういった場所で痴漢や性犯罪にあうことはなかった。(もちろん、気をつけているからでしょうが・・・)
驚いたのは、電車内の痴漢!
なぜ、あんなに多いのか。
ポーランドでは考えられない。
痴漢にあって日本で学ぶのを諦め、帰国した人も知っている。
仕事をしている人は、セクハラにあっている。
ストーカーのように後をつけてくる人に悩まされている人もいる。
「なぜ、こんな状況が続いているのか?」
と問われました。
そこに明瞭な答えがあれば、解決の手段も見つかるでしょう。
少なくとも私は「電車が混んでいるから」「男性の性欲は我慢がきかないから」とは考えていません。
複合的な要因が絡まり合って、社会の認識が「・・・しかたないよね」と心の奥底で諦めているのを感じます。
迂遠かもしれないけれど、1人1人が女子高生や留学生など社会的に弱い立場の女性が狙われていることを知り、「電車内で日常的に痴漢犯罪が起きるなんておかしい」と認識を変えるところが問題解決のスタート地点だと考えています。
「加害者と被害者の問題」ではなく、多くの人が関心を持ち現実を知り、そこから「
痴漢犯罪を許さない」という共通認識が生まれてくると思うのです。「しかたないよね」ではなくて。
彼女が語ったエピソードを裏付けるように、「痴漢抑止バッジを購入したい」という英語の問い合わせをいただいています。
ポーランドで出版されてる本では、「日本は美しく清潔で、人は優しく礼儀正しい素晴らしい国」と紹介されているそうです。
日本は決してperfectな国ではないけれど、期待を裏切らない国にしてゆきたいと望んでいます。