大阪市営地下鉄 なんば駅 で、
「ちかんに缶カンキャンペーン」が実施されています。
私も、早速、なんば駅に行き、バッジをいただいてまいりました。
ちかんに缶カンキャンペーン
「ちかんに缶カンキャンペーン」は、
一般社団法人痴漢抑止活動センターとは関係なく実施されていますが、
駅でお話を伺ったところ、
「インターネットで、痴漢抑止バッジの活動を知り参考にした」
ということでした。
Stop痴漢抑止バッジプロジェクトは、
考案者母子の
「痴漢抑止バッジを、警察や鉄道会社が無料で配布してくれたらいいのに」
という言葉がきっかけでスタートしました。
彼女達のその思いが1年も掛からずに、実現したことに驚いています。
これまで、痴漢抑止バッジのコンセプトに共感して、
話題を広げてくださった多くの方々と、
ネットで見つけて「これはいいね!」と、
試用してくださったなんば駅の職員の方々に感謝します。
企画担当者と情報交流
今回、キャンペーンを企画した担当者の方とは、
1時間半に渡って情報交換をしてまいりました。
バッジ考案の経緯、文言やイラストの選定、バッジの使い方・マニュアルの必要性、、、
私の示す資料をコピーしてくださったり、熱心にお話を聞いていただけました。
また、駅として日頃から痴漢犯罪に対してどんな苦労があるのかも伺うことができ、
非常に濃密なお話を伺うことができました。
私達は、利益目的でこの痴漢抑止バッジを配布・販売しているわけではありませんが、
活動を継続していくための資金は必要なので、
痴漢抑止バッジのコンセプトに共感し、活用したいと考えている方には、
ライセンス契約をお願いしています。
そういったお話も改めてしてまいりました。
いつか駅で正規採用で配布してほしい……
今後、大阪市営地下鉄がどのような取り組みをしていくのかは、
現時点で私には判らないのですが、
今回のなんば駅でのキャンペーンがとても好評だと伺っているので、
前向きに活用を検討していただければ嬉しいと思っています。
私達にとって遠い夢だと思っていた
「いつか駅で配布してほしいね」に繋がるきっかけが生まれたことが嬉しいです。2016/2/23(火)に大阪ドーンセンターで開催された
【痴漢のいない電車に乗りたい! 25 年間で痴漢をとりまく問題は変わったのか?】
に参加してまいりました。主催は、性暴力を許さない女の会 です。「Twitterを見て来ました」とおっしゃってくださる参加者の方も
何人かいらして、第二部の意見交流会は、活発な発言があり楽しい会でした。
今回、私はパネリストとして参加しました。
こうした場に出るのは初めての経験なので、
多くの方から意見をいただいて、いろいろな視点や考え方を知る貴重な体験をしました。
性暴力を許さない女の会の方達のように、
長い間、活動を続けているグループがいくつもあるにも関わらず、
痴漢犯罪がなくならないのは、この問題にいくつもの“ねじれ”が存在し、
問題が複雑化しているからだと私は考えました。
その1つが、表題の「普通の男の人」問題です。
私は、「普通の男の人は痴漢をしない」というスタンスです。
これに対して、「普通の男の人が痴漢をする」という意見が出ました。
惜しくも時間切れとなり、
お互いの意見をすりあわせて深掘りすることができなかったのですが、
私なりに考えたことをこちらに残しておきます。
私の発言「普通の男の人は痴漢をしない」は、
言葉の選び方が適切ではありませんでした。
私は、普通 = 大多数の という意味で使用しています。
“普通”を多数決で決めるのは、正しいやり方ではありませんが、
これは、“普通”という単語のよくある用法だと思います。
今後は、安易に「普通の〜」とは言わずに
大多数の男性は・・・と表現するようにします。
一方で「普通の男の人が痴漢をする」というのは、
主催者さんが注釈をつけていらしたように、
見るからに変質者、不審な風体をしている人ではなく、
家庭を持ち、スーツを着て会社に勤めている
“普通(に見える)”の男という意味です。
両者の“普通”に持たせた意味合いが、違っているだけで、
どちらも間違いではありません。
私も痴漢加害者が「普通の人に見える」というのは知っています。
その上で、私は「普通の人は痴漢をしない」と言っています。
なぜなら、講演でも申し上げたように
「普通の男が痴漢をしている」と言うと、
痴漢行為をしない大多数の男性が不愉快な思いをするからです。
例えば、女性だって
「最近の女子高校生はみんな援助交際しているんだろう」
「あなたたちも高校生時代は、やっていたんでしょ」
と言われたら
してません!!
と反応するでしょう。
ニュースになるようなことをしているのは、
極一部の人で、大多数の“普通の”女性はしていません。
そもそも、ニュースって、
「新しい話題」か「珍しい話題」が取り上げられるのであって、
普通の事例はニュースにならないんです……。
ニュースになっている = 普通のことではない
そんなシンプルで当たり前な事実を知っているだけで、
物事のとらえ方は変わります。
痴漢問題も同様です。
痴漢冤罪事件は、大きなニュースになります。
痴漢冤罪被害者の名誉回復をする必要がありますし、
痴漢犯罪全体からしたら、稀な話題だからです。
それに対して、
痴漢犯罪は被害者のプライバシーを保護する必要があるから、
詳細な情報を公にしたり、大きく取り上げることができません。
何よりも、事件が多すぎて一つ一つが話題になりません。
被害者も警察に届けていないケースが多数あります。
毎日のように各地で起きている交通事故が
全てニュースにならないのと同じです。
ニュースになっていない = 事件が起きていない
ではない。
だけど、話題にならないとその課題があることに、気がつくきっかけがない。
男性と痴漢問題について話しをすると、
痴漢加害者が、どんなことをしているのか知らない人ばかりなんです。
私が「大多数の男の人は、痴漢をしない」と考える根拠は、そこにあります。
どんなタイプが被害にあいやすいのか
どんな状況で痴漢行為が行われるのか
痴漢加害者がどんなひどいことをしているのか
被害者に痴漢行為を指摘されたときに、どんな態度をとるのか
痴漢犯罪に対して、周囲の乗客はどういう態度をしているのか
知らない人は、ステレオタイプな発言をしがちです。
「短いスカートを穿いているのが悪い」とか
「痴漢だって相手を選ぶ」とかの類いです。
痴漢行為をしない男の人が、
痴漢犯罪の現状を知らないのは、当然です。
情報が公開されることが少ないからです。
被害者が口を閉ざしている限り、状況を正しく把握できるのは、
加害者と被害者のみです。
だから被害者は、勇気をだして自分の経験を語るべき!
泣き寝入りなんてしないで、警察に届けましょう!
・・・と、私には言えません。
もちろん、そうできればいいけれど。
できないのが、“普通”だと分かっています。
なにより、私自身もこれまで痴漢被害にあった体験を語ったことがありません。
親にも警察にも、誰にも伝えられずにきました。
今、現在、痴漢被害にあっている女性、その多くは10代の少女達に
自分がやらずにきたかったことを強いるなんてできるわけがありません。
痴漢被害を伝えることができるのは、
かつて痴漢被害にあってきた、私たち大人の役目なのだ と、
最近の私は考えるようになりました。
−−−
表題とズレてきたし、いい加減、長文になったのでここで終わります。
原稿じゃないのでまとまりがなくてスミマセン。
いろいろな方に会い、お話を伺うたびに、
自分も多くのことを考えます。
これからも活動をしながら、考えていきます。
プロジェクト代表 松永弥生
#立ちあがれJK のパッケージには、
プロジェクトの思いである
「社会が、大人が、痴漢犯罪からあなたたちを守るから、安心して立ちあがれ」
という思いを込めています。
パッケージのキャッチコピーだけでは、伝わらない部分も多いので、一度、プロジェクトの思いを整理して伝えたいと思います。
商品名である痴漢抑止バッジの文字は、あえて小さすぎるサイズにし、「#立ちあがれJK」と大書きしたパッケージは、世代によって受け止め方が違うだろうと予想していました。
なぜなら、最終的にこのパッケージに「GO!」を出したプロジェクトリーダーの私自身が、決定を下すまでに逡巡し悩んだからです。
けれど、私達が痴漢抑止バッジを使ってほしいと考えている女子中高生にとって、「立ちあがれJK!」がポジティブに受け止められるワードならば、このパッケージでいこう! と決意をしました。
Stop痴漢バッジプロジェクトの発足
Stop痴漢バッジプロジェクトは2015年の夏に起案しました。クラウドファンディングで支援を、クラウドワークスでデザインを募るための記者会見を行ったのは同年11月です。
この時点で、私が考えていたのは、
「女子高校生が自分の体験から考案した“痴漢抑止バッジ”を多くの人に知ってほしい」
というシンプルなものでした。
・彼女がこのバッジを考案した知恵と、実際に自分でつけて痴漢を退けた勇気を認めてくれる人がいたら、嬉しい。
・とてもいいアイデアだから、同じように困っている人にバッジを届けたら役に立つだろう。
・バッジをつける子がいれば、彼女は1人で痴漢と対峙しなくてよくなる。彼女に仲間ができたらいいな。
この3点です。
痴漢抑止バッジの考案者親子は、1年以上の間、自分達でできることは全てやり「同じように困っている人と、会ったことがなかった」から、このバッジが世間に受け入れられると思っていなかったと言います。
だけど私は、「少数かもしれないけど、必要としている子は必ずいる」と考えていました。その少数に届けばいいと願って始めたプロジェクトでしたが、思いがけず、多くの方から共感と支援と応援をいただきました。
ネット通販だけではなく、店販が目標
クラウドファンディングは3ヶ月という短い期間でしたが、かなり初期に私達は、気付かされました。
支援金でバッジを1〜2000個作って配布するだけでは、このプロジェクトは終われない。1度バッジを配っただけでは、問題提起にもならない。この活動は、継続する必要がある。
当初は、クラウドファンディングのリターンと無料配布イベントを行った後は、必要とする人にネット通販で細々と痴漢抑止バッジを届ければいいと考えていました。けれどそれでは、必要としている女子高校生、中学生には届かない。広く普及させるために、店販を視野にいれたいと考えるようになったのです。
もちろん、私達には商品作りのノウハウはありません。全くの未経験です。
それでもパッケージとネーミングが重要であることは、素人ながらに判っていました。「痴漢抑止バッジ」では、店頭に並べられた時に売れないだろうことは、カンタンに予測がつきます。
マーケティングのプロではないので、たくさんの意見を集められたわけではありませんが、可能な限り努力して、バッジを使ってほしい10〜20代の女子にヒアリングをしました。
「痴漢抑止バッジ」に替わる名称も考えましたが、大人の反応はともかく、女子中高生や大学生からは瞬殺されました。
「痴漢と書いてあるだけで、イヤ」。もっともな意見です。
・ポジティブな言葉がいい
・女子高校生や女の子は、仲間意識を大切にする
そんな意見の中から出てきたのが「立ちあがれJK」でした。
女子カルチャーを牽引するのは、JK!
JKは、josi koukouseiの頭文字で、女子高校生を表しています。
ネット業界に30年いる私は、この略語がネットスラングから誕生したことを知っています。だから、印象のいい言葉ではありませんでした。
ただ、若い彼女達が会話の中で、「JKが、JCが」と言っているとき、そこにネガティブなイメージは含まれていませんでした。そして、「JKの中に、JFとJLがあって〜」と説明された時は、「えっ? 初耳」と驚いたのです。それぞれ、F:fresh、L:Lastで1年と3年を指すそうです。その後、ネットで検索してもヒットしません。私に教えてくれた子達の、仲間内での用語なのかもしれません。
略語をさらに細分化して、自分達にしか通じない派生を作るほど、彼女達は、JKという言葉を自分達のモノにしているんだと思いました。
「立ちあがれJK」は、確かにキャッチーで面白い。だけど、対象は高校生だけではなく、中学生も、小学生も含まれます。もちろん、女子大生もOLも。
JKだけじゃなくて、JC、JSも列挙した方がいいのかなぁ……と、私が逡巡した時は、「必要ない」と即答されました。
「JKの間に流行れば、JCがマネをする。JCが使えば、JSがついてくる」というのが理由です。続けて、
「JKは、すぐに大学生になって、OLになる」
「だから、JKを押さえておけば、大丈夫」
数年先も見据えた意見(しかも、計算ではなく直感で発せられた)に、舌を巻きました。
彼女達は、“女子高校生”という自分達に自信を持っている。女子カルチャーを広げているのは、“JK”と呼ばれる自分達なんだという自負があるから言えるコメントだと感じました。
言葉は生き物です。語源がどうであれ、時間とともに、ニュアンスや用例が変化するのは当たり前です。
女性をモノ扱いするような人たちが、女子高校生をJKとラベリングしましたが、当の彼女達が、そのラベルを自分達の“ブランド”として活用しているというのが、私は面白いと思いました。
人によって、受け止め方はさまざまでしょうけれど、名付けたものの思惑を無視して、女子高校生が立ちあがり、JKを旗印に仲間で集まって自己主張をするのは、私的には痛快です。
それでも「JK」の持つイメージに不安がぬぐえない私は、女子高校生が愛読している雑誌で、JKというワードがどのように扱われているかもチェックしました。「JK必読!」といったコーナーが設けられているなど、ここでもポジティブな使われ方をしているのが見て取れました。
JKの語源に拘ってしまうのは、私のような古い世代なのかもしれません。当の女子高校生達は、JKを3年間限定で与えられたブランドとして、肯定的に受け止めているように思います。
10代の女子に、防犯教育が必要
従来の痴漢対策は「痴漢にあったら、勇気を出して、声出して」のコピーに現れているように、痴漢にあうのが前提でした。
だけどこれは、おかしいでしょう。
私たちは、痴漢被害にあって、痴漢を捕まえたいわけではありません。
もちろん、痴漢にあったときに、勇気を出すのは大切です。そして痴漢に対峙し、二度と同じ犯罪を起こさせなくできるのなら、それはいいことです。でも、本当に望んでいるのは、そこではありません。
痴漢を撃退するのではなく、痴漢にあいたくない。それだけです。
その思いを込めて、私達は“痴漢撃退”ではなくて、“痴漢抑止”の名称を使っています。
痴漢にあわないために、女性専用車両を使う、使用する路線や時間帯を変更すればいいという意見がありますが、残念ながら現実的ではありません。
女性専用車両がない路線や、時間帯は多く、どの路線や時間帯でも痴漢犯罪が起きているからです。
「#立ちあがれJK!」と描いたパッケージの2面3面には、痴漢被害を少しでも防ぐためのマニュアルをイラストで記載しました。警察が配布しているマニュアルを参考にして作ったものです。
被害にあいやすい10代の女子にむけて、このようにバッジやマニュアルで、防犯意識を持つように促すことについても、ネット上で疑問の声をあげる方がいます。
「悪いのは犯罪者なのに、被害者に自衛を強いるのは間違っている」という論旨でした。
もちろん加害者が悪いのは異論がありません。けれど、被害にあわないように自衛するのは、性犯罪に限らず当然です。
幼児には、
「知らない人からお菓子をもらっちゃダメ」
「お母さんが呼んでいるって言われても、車に乗っちゃダメ」
と繰り返し教えるでしょう。
高齢者には、
「振り込み詐欺が多発しています」
「郵便で現金を送れは、詐欺です」
「ATMで還付金は戻りません」
と、警察が繰り返し注意を促します。
駐輪場では、
「盗難予防に、自転車は二重ロックを!」
と張り紙があります。
それなのに、初めて電車通学を始める中学生や高校生に、
「ラッシュ時の電車は、痴漢犯罪が多い」
「ドア付近は被害にあいやすい」
「おかしい! と思ったら、すぐにイヤだという意思表示をしなさい」
と、事前に防犯教育をする家庭は少ないのが現状です。
私はこれまで、被害にあった人から体験談を聞いてきましたが、痴漢被害を親に報告したという話しは、考案者母子以外から聞いたことはありません。
また、母親から痴漢に気をつけるための具体的な身の守り方を教えられたというケースも聞いたことがありません。
性の問題はデリケートで、家庭によってどの程度オープンに会話ができるかは、幼児の時からの働きかけによっても違います。
#立ちあがれJK! とポジティブなメッセージでパッケージングされた痴漢抑止バッジが、親子の間で痴漢被害から身を守るためのノウハウを共有するための糸口になればと願っています。
社会が、大人が、痴漢犯罪から子ども達を守る
私は、SNSに投稿された「痴漢は犯罪です」「私は泣き寝入りしません」と大きく書かれた手作りカードをつけて登下校している女子高校生の写真を見たときに、誰にも甘えずに毅然として立つ後ろ姿に圧倒されました。
同時に、「高校生の少女が、たった一人でこんなことをしなくちゃならないなんて……」とたまらない気持ちになりました。
「私は泣き寝入りしません」
そのメッセージを示すだけで、自分に向けられてきたいわれない悪意を全て退けた彼女の勇気。私は、それをすごいと思ったけれど、もし自分が彼女だったら同じことはできないでしょう。
これまで誰もやらなかったことを、一人でやっている高校生の存在に驚愕したのです。同時に、これを彼女1人の行動にとどめておいてはいけないと感じたのです。痴漢にあっている他の子達も同様に意志を表明すれば、被害を受けずにすむからです。
プロジェクトには、「痴漢被害にあって、困っていても、泣いていても、勇気を出しても、助けてもらえなかった。あの時の絶望を今も覚えている」という声が寄せられています。そんな思いをしたことのある女性は、他にもいるでしょう。
他には、「昔、痴漢にあったとき、泣き寝入りしました。今も、少女達が同じように辛い思いをしているのなら、行動を起こさなかった私の責任です」というコメントが複数、届いています。
もちろん、今起きている痴漢犯罪が、昔、被害にあった女性達(私自身も含みます)の責任であるわけがありません。けれど、そう思ってしまうほどに、痴漢被害者は傷つけられています。
文献を辿れば、電車内の痴漢犯罪は1920年代から起きていたことが判ります(*1)。衆人の中で起きる犯罪が、これほど長い間、解決されずに来たのはなぜでしょう。
私達は、いつまでこの状況を看過していくのでしょうか?
社会が、大人が、本気になれば、電車内の痴漢犯罪はなくなるはずです。
痴漢抑止バッジが店頭に並ぶのも、社会が本気で痴漢問題に取り組む姿勢を示す手段です。パッケージの4面には、プロジェクトに協賛する企業からのメッセージが掲載されています。
私達は、痴漢被害にあっている子ども達に、犯罪者と立ち向かえと言っているわけではありません。
「痴漢にあいたくない」
「私の体に、無断で触れないで!」
と宣言していいと伝えているのです。
社会が、大人が、あなたたちを痴漢犯罪から守ろうとしています。
だから、安心して、立ちあがれJK!
小さなアクションで社会の課題を解決。#立ちあがれ大人!
Stop痴漢バッジプロジェクトは、個人的な思いからスタートしました。自分たちができることをやってきました。思いがけずメディアに大きく取り上げていただきましたが、行っているのは、メッセージを描いたバッジを作って誰かに使ってもらおうという小さな活動です。
元々、私達はこの痴漢抑止バッジが全ての方に受け入れられるとは考えていませんでした。バッジがなくても加害者に「NO!」を言える子もいるでしょうし、バッジをつける勇気が出せない子もいるでしょう。
これまでに例のない試みですから、私達の活動のあり方に、疑問を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
実際、たくさんの共感や応援の声とともに、新たな提案やご意見もいただいています。プロジェクトがきっかけで、痴漢問題の解決について考え始めた方が増えていることを嬉しく思っています。
疑問や不安、改善点も含めて、多くの方が痴漢問題に対して意見を交わし、被害件数を減らす具体的な案を出し合っていければ嬉しいです。
私達は、小さな団体です。これまで、社会活動をした経験もなく、資金も、人手もありません。
寄せられたご意見にすぐに対応できないこともあります。ご提案に答えられないケースも多々あります。そんなときに願うのは、ご提案くださった方が私達と同じように小さく行動を起こしてくださったらいいなということです。
ネットを通じて情報を発信し、SNSで共感を集められる時代です。活動資金が必要ならば、クラウドファンディングで支援者を募ることも可能です。
考案者母子がアイデアを形にしてSNSに投稿したから、Stop痴漢抑止バッジプロジェクトは生まれました。
そんな風に小さなワンアクションが、問題解決の糸口に繋がるかもしれません。そんな活動がいくつもいくつも生まれて、社会の課題が少しずつ解決に向かいますように。
■ 痴漢抑止バッジ 関西無料配布イベント 概要 ■
開催日時 : 2016年3月28日(月)
場 所 : 阪急 三宮東口改札前 10:00〜
:西宮北口コンコース 14:00〜
:大阪 16:00〜
主 催 : 一般社団法人痴漢抑止活動センター
担 当 : 松永弥生(代表)
・プロジェクト資料(pdfファイル):
取材お申し込み
下記のフォームで、取材のお申し込みをお願いいたします。
※本イベントは終了いたしました。